2011.1.31(月)晴れ
今年はじめてローを入れました。今日は天気がいいので外を見ながらお仕事したいところですが、エナジーで初めていた友人のプレゼント木曜までに仕上げなければいけない染めです。昨年綺麗にしたロー鍋、何でも綺麗は気持ちいいですね。鼻はもう慣れてしまいローの匂いは全く分かりません。やはり、近所から苦情が来るのが一番こわいです。もう30年ほどここでやっていますが今のところ苦情を言われたことはありませんが、できるだけ迷惑にならないよう、あまり匂いのきつくないローを使っています。
今日のは単純なロー入れではなかったので、自分の自由な線が描け気分良かったです。いろんな技法がある中で、最初に教えてもらっという理由もありますが、何より自分の意志がそのまま表現できるところが気に入っていてちえこさん向きの技法です。ローは防染(染料を入れたくないところにローを置く)に使いますが、その置いたローの厚さで色々と面白い表現ができ絵の具で表現するのとは決定的に違います。又、熱いローが冷えないうちに置けるところまで置くというスピード感と、染料とローの境界線が力強く表現されます。多くの染色家はこれを美術として発表されていますが、私はこのような素晴らしい表現が生活の中で活用されることが普通の人々がハイレベルな美意識を身につけ作り手の暖かさを感じるのだと思います。手仕事はコストが高くつきますがそれなりの値打ちはあり、そのような作品を残すこ人も必要だと信じています。ともあれ、滑りこみでセーフで1月内に初入れができ今年も本格スタートがきれました。ホッ
ローが飛び散らないように、ロー筆がいつも温まっているようにと長い年月の間にこのようなスタイルになりました。おかげでこのロー鍋25年現役です。その前はお金もなかったので天ぷら鍋を使っていました(これも12年使っていましたしまだ使えます)が大きいのでこのコンパクトに変えたのです。