2011.9.17(土)曇りのち雨
梅子時公園ではまだアブラゼミが鳴いていました。いのちの森ではツクツクボウシが鳴き、秋の虫の声も沢山聞こえました。と言っても都会でも良ku聞こえるミツカドコオロギやハラオカメコオロギで水辺ではカヤヒバリが鳴いていました。他にも何種類か聞こえていましたが自信がありません。
森の地肌は土の層が浅く乾燥気味、その上樹木が高くなり林床は暗くあまり草が生えていませんがヤブランだけは毎年花を咲かせ、増えている数少ない草本です。

午後からは普段とは指向を変え公園管理面での観察を公園管理者にしていただきました。朱雀の庭の植栽には京都の景観を意識し、かなりこだわりを持った植栽がなされていること、樹木の観察は病気や害虫をいち早く見つける為に行われている。この2点を解説されました。

いよいよ現地観察で部屋を出たあたりから雨が降り出しました。最初に毎回見ることになっているビジョナデシコ。先月同様少し大きくなったくらいで、花が咲くのか怪しくなってきました。後から勝手に生えてきたノゲシの方が大きくなっています。

今問題になっているナラ枯れの原因であるカシノナガキクイムシがとうとうこの公園でも発生しその処理の様子を見ました。被害にあったコナラには虫の穴に薬品を入れ爪楊枝でふさいでいる様子が中国医療の針を連想させました。→
弱ったケヤキの診断では時には根の周りを掘り起こしてみる。観察したケヤキは地面ギリギリのところの周りを木食い虫にやられていて発根剤を注入して様子を見ているのだそうです。→
普段は入らない敷地を巡り参加者もスタッフも興味津々でした。「いのちの森」にもナラがれを思わせるコナラが有り心配していましたが、こちらはカミキリムシの仕業とわかりひとまずは安心でした。森に入ろうとする時にドバーっと降り出し、観察会始まって依頼の大雨になり、カミキリムシにやられたコナラを見て解散としました。この日は、樹木を元気に保つ管理者の苦労も見えましたし、その愛情も知りました。