ネクタイ最後の仕上げで、ロウで抜いてある所に色をさそうと思ったら、もう大分前に染めていたのでその時使った資料が見つからない。動物を描く場合、ある程度その動物のポイントを抑えないといけないので、自分が撮影したもの、図鑑、雑誌、ネットなどで調べたものを見ながら描く。特に今回のはその動物をよく知っている人にプレゼントするものなのであまりいいかげんにできないし、したくない。そういうわけで資料を探すのに部屋中をひっくり返し、見つからないのでしかたなく、又図鑑やなんかを出して描く。仕上がったのが2時くらい。アイロンをかけ、縫製屋さんへ電話を入れ郵送の準備。縫製屋さんは手づくりネクタイを個人でしている人で、電話ついでにネームリボンを作っている人を紹介して欲しいとお願いしたら、そこの工場は倒産したそうだ。彼女のところでも、今のリボンが無くなればもうないそうだ。それどころか彼女自身廃業しているというのだ。ネクタイの芯がまず手に入らなくなったそうだ。私のような個人相手で今ある分でやめると言われた。しんどいだけで採算が合わないことを仕事としてもうやりたくないそうだ。これからは趣味でやっていくと。もう、胸につまされるような話。私自身同じで私が使っている染料はもう小売りしていない。そういう意味ではいつまで続けられるか分からない。手作りの物がぬくもりがあるとか優しいとか評価される割には作家は冷遇されている。せっかく、売ってみようと決心したのに出ばなをくじかれるような話。気を取り戻して郵便局へ行き、帰りは運動のつもりで30分ほどかけて帰る。その後、夕方まで手ぬぐいの仕上げ2枚。
いのちの森スカーフ:京都でいっしょにボランティアしている院生が無事学位を取りお祝いに染めたもの。いのちの森の池と彼女が見つけたミズをいれた。